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食材の効能

【バルサミコ酢】

【バルサミコ酢】

バルサミコ酢はイタリアのブドウを原料とする果実酢の一種で熟成期間によって味わいが異なります。バルサーミコは「芳香がある」という意味です。

本来のバルサミコ酢は、原料のブドウから搾った果汁のみを木樽でねかせ、時間をかけて発酵させることで造られます。木樽の中で自然に熟成されることで、時間の経過によって味の変化を楽しめる、珍しい調味料です。

50年や100年など経過している長期熟成のものは数万円から数十万円と高値で取引されており、本場イタリアでも嗜好品のような扱いです。伝統的な方法でのバルサミコ酢の生産は手間と時間がかかり高価になるため、熟成されていないブドウ酢に着色料・香料・カラメルなどを添加して大量生産によって作られたものが「バルサミコ酢」とて普及しているのが現状です。

薬膳的には、バルサミコ酢はオ血(血が汚れている)に効果的です。また、血を増やす補血作用もあります。もともと薬用に使われていたことから、料理の味の仕上げ以外にも薬や健康食品としても使われてきました。また肝機能の働きを高めるためデトックス作用が期待できます。

春はイライラしたり情緒不安定になったりしやすい季節です。それは、暖かい春風の影響で肝臓の働きが過剰になることと関係があります。疲れた肝機能を整えるには、酸味のある食物を補うのがセオリーです。